「永奈はもう少し男心を勉強しなさい。
零はヤキモキ妬きすぎ」


「ヤキモキじゃねぇよ」


「男心って何!?」



あゆみはハァとため息をついて少し哀れむような瞳で零くんを見つめ




「ダメだわ。この子ただの天然馬鹿」



軽くポンッと肩を叩いた



「あゆみ?全く意味がわからない」


「零はね男を相手にするメイドが気に食わないの。
彼氏が彼女を心配するのは当たり前でしょう?」



心配?



「零くん心配してたの?」


「わりーかよ!」


「零くんも心配とかするんだ……」


「喧嘩売ってんのか?てめぇは」


何故か怒りだす零くんをあゆみは馬を落ち着かせるようにあやした