私は、幸せになる価値の無い人間だ。
楽しさを感じる事など許されない。

楽しいと感じた罰として、苦痛が与えられているのだろう。

幸せが無くなれば、許される。
苦しみが無くなるのなら、幸福を感じなくてもかまわない。

楽に、なりたい。

私は、幸せスイッチを自分で断線させた。
切り取ったスイッチは、箱に閉じ込め、深く埋めた。

心が閉じた。
痛みを、感じないような気がした。
ただ、傷はついていった。
気づかずにいたから、癒やすこともしなかった。
治ることはなく、化膿し、膿みは膨らむばかりだった。