先に沈黙を破ったのは 流成くんだった。 「彗、俺、本当は このまま別れようって思ってた。 俺が今まで彗を苦しめてきたと思うと 自分が許せなかったんだ。 だから、彗のマンションにも行かなかったし 大学にも行かなかった。 だけど、さっき彗を偶然 見つけて 無意識のうちに声を掛けてた。 俺は、やっぱり彗が好きで 未練ばかりだ。 今更、遅いかもしれないけど 俺は彗のこと愛してるから。」 流成くんの私への気持ち。 離れてた期間に 流成くんが思っていたこと。 心に染み渡って、涙が溢れてくる。