「彗、おはよう。」


ニコリと笑って話しかけてくるのは
双子の兄の塔貴。


流成くんのことの後
みんなで私のことを支えてくれているが

塔貴は特に、いつも傍にいて
励ましてくれている。


「塔貴、おはよう。
これ、この前 借りたレポート
本当に助かったよ、ありがとう。」


「どういたしまして。」


塔貴は、また優しく微笑んで
私の隣に座った。