子供の国


するといきなり保健室のドアが開いた。
前田がふるふるしながらこっちを睨む。

「まっ・・・紛らわしい声、台詞言わないでください!!」
「え?」
「前っち何想像してんの?」

八平がニヤニヤしながら前田を見る。

「もお!」
「今終わりましたよ」

茲嶋がパンッと軽く八平の足を叩く。

「っ!」

衝撃が足から走った。
前田が八平に近づいてきた。

「授業出れそう?」
「んー・・・痛くて出れな~い」

八平が甘えたように前田に言うとふっと苦笑いした。

「大丈夫そうね、戻るわよ」
「げっマジかよ」
「素が出たわね」
「あっ」
「俺が運びましょう」
「有難う御座います」
「ちょっわっ!」

八平を俵担ぎして教室に向かった。
ったくこの運び方恥ずいっての!
イラっときて茲嶋の髪を2・3本抜いてやった。

「痛っ!」


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