するといきなり保健室のドアが開いた。
前田がふるふるしながらこっちを睨む。
「まっ・・・紛らわしい声、台詞言わないでください!!」
「え?」
「前っち何想像してんの?」
八平がニヤニヤしながら前田を見る。
「もお!」
「今終わりましたよ」
茲嶋がパンッと軽く八平の足を叩く。
「っ!」
衝撃が足から走った。
前田が八平に近づいてきた。
「授業出れそう?」
「んー・・・痛くて出れな~い」
八平が甘えたように前田に言うとふっと苦笑いした。
「大丈夫そうね、戻るわよ」
「げっマジかよ」
「素が出たわね」
「あっ」
「俺が運びましょう」
「有難う御座います」
「ちょっわっ!」
八平を俵担ぎして教室に向かった。
ったくこの運び方恥ずいっての!
イラっときて茲嶋の髪を2・3本抜いてやった。
「痛っ!」
* * * * * * *
