かっこいい・・・ハチは俺のヒーローだ。
遊時は、胸元をぎゅっと掴んで八平を見送った。
「ったく、ホントリーダーは・・・」
「危ないね・・・」
「かっこいいよ」
「また・・・」
「本当にユウはハチが大好きだね・・・」
「・・・歪んだ愛情」
「うおっミーナいたのか」
「・・・」
「ミーナの言うとうり・・・俺は歪んだ愛情がある・・・」
「ちょ・・・ユウ」
水歌は、スタスタと教室に入っていった。
「ホントミーナはクールだな」
「本当ナツ兄とは真逆~」
「なっ!」
「そろそろ授業始まるよ?」
「そだそだっ!」
「じゃーね」
「うん、帰り」
手を振ると皆それぞれの教室に入った。
「なぁ遊時、八平は?」
隣の席の国谷か。
「あぁ・・・ちょっと保健室に行ったよ」
「まーたなんかしたんだろーな」
「ううん・・・俺を助けてくれたんだ」
「へぇー」
俺のヒーロー・・・俺だけの・・・。
遊時は不気味に微笑んだ。
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