ざわざわ・・・

騒がしい音が教室の外まで聞こえてる。

今日もドアを開ければ、黒板消しが落ちてくる。

それから悪夢がまた始まる。

「何つっ立ってんだ?」

「ッ坂田君!」

「なら、おれが先に入るぜ?」

やばい!このままだと坂田君に落ちてくる!

「だめ!」

でも、遅かった。もう坂田君の上には黒板消しがあって、クラス全体が凍りついていた

原因は、もちろん坂田君。

冷たい目でクラスメイトを見つめていた。

「あ・・・・」

私も動けなかった。

「・・・おい、誰だよ。こんなことするのは。」

怒っている。坂田君はすごく怒っている。

「ちがうの!それは・・・」

「言い訳はいい。もうこんなことはするな。」

声が低くなった。怖さが増した。



でも、その日から黒板消しのいやがらせはなくなった。

そして、日常は変わっていった。