そんなこと考えてたら

向こうからキャーとか甲高い声が聞こえてきた。

うるさい・・・

顔をしかめながらそっちを見てみる。

まわりにはなぜかだれもいない。

原因はあのひとだかりか・・・

「え・・・」

思わず声がこぼれた。

そこには先生と見たこともない少年がいた。

「かっこいい!転校生?」

一人の女子が少年に聞く。

「うん、よろしくね?」

なるほど。だから見たことがなかったのか・・・

「おれ、坂田 空っていいます。」

人懐っこい笑みに女子が騒ぐ。

あーうるさい!だれかこいつらどうにかして!

そんな朝だった。





「黒鳥さん!今日の掃除当番やってくれない?」

・・・は?やるわけないでしょ。てか、わたしは、白鳥だ!ノット黒!

「なんで?」

「え?だって空君としゃべりたいし・・・ね?」

ね?じゃねーよ!まあ、掃除するだけだし・・・

「はあ・・・いいよ。」

「やったあ!」

妙にそれに腹が立った。