Strawberry Junior

顔も真っ赤になってるのがよく判る。
夜で良かった~。

威智悟くんは私の手を確りと握って射撃の所に向かった。

「オジさん、鉄砲下さい」
「いくつかな?」
「あ、私出来ないからっ…」
「1人分でお願いします」
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます。…先輩、何欲しいっすか?」
「威智悟くんが好きなの狙ったらどう?」
「先輩が欲しいやつ狙いたいっす」

ドキッ…。

「じゃ、じゃあアレ…」

私は可愛い熊の縫いぐるみを指した。

「了解っす。任せて下さい♪」

凄く子供っぽい威智悟くんは可愛くて…
でも真剣な顔が堪らなくカッコイイ…。

的を確り確認すると、命中!
しかも中でも大きいのを当てた!

「どうぞ♪」
「ホントに貰っちゃっていいの!?」
「先輩のために捕ったんっすから♪」
「ありがとうっ。一生大切にするねっ」

凄く可愛い。嬉しいなぁ…。

「一生って…大袈裟っすね(笑)」
「だって可愛いんだもん。あたし、フワフワした縫いぐるみ大好き。特にこういう大きいのは格別♪」
「そうっすか。喜んでくれて俺も嬉しいっす。次はどこがいいっすか?」
「威智悟くんが楽しめれならどこでもいいよ?」

ホントにそう。威智悟くんが楽しんでるとこ見れたらもうそれで充分幸せ。

「なんか食べません?」
「そうだね」

綿菓子屋に行った。

「先輩、どうぞ」

ピンクの綿菓子を渡してくれた。

「ちょっと待って。私が払う!」
「いいっすよ。俺の奢りっす」
「でも…」
「ちょっとくらい俺にカッコつけさせて下さいよ」
「う、うん。ありがとう…」
「俺はたこ焼♪」

そう言って隣の屋台でたこ焼を買った。
そしてガブッと頬張る。

「あっく…熱っ」
「大丈夫!?」

とかいいながら笑っちゃう私。

「笑わないで下ハイヨぉ…」

ホクホクしながら言ってる…。
ホント可愛いなぁ…。

「いります?」

威智悟くんは、突き刺して私に突き出した。

「甘い者食べてる時にさすがに無理だよ…」

それに…、間接キスになっちゃうよ…?

「そうっすね☆」

威智悟くんはまたガブッと頬張った。

「熱っ…」

またやってる。