Strawberry Junior

「そっか。じゃあ強敵だ」
「先輩の合図でスタートでいいっすよ?」
「ありがと。じゃ、準備はいい?」
「はいっ」
「スタート!!」

私の合図と同時に私達はプールに飛び込んだ。
さすがスイミング通ってただけはある。凄く上手い。

結局、私はタッチの差で威智悟くんに負けてしまった。

「威智悟くん、さすがだね」
「先輩こそ、ホントに何も習ってなかったんすか?」
「バタフライの仕方は小学生の時に仲の良い先生にちょっと教えて貰ったけど…」
「吃驚っすよ。世の中には、先輩みたいな最強が居たんすね」
「もうっ。変人扱いしないでよぉ…」
「褒めてるんっすよ」
「褒めてないー。貶してるっ」
「ははっ。それよりなんか疲れましたね」
「そうだね」
「俺達だけ先に帰ります?」
「えっ…!?皆は…?」
「どうせバラバラでしょう?他人が入る隙が無いくらいラァブラブでしたし…」
「そうだね。じゃあ皆に連絡入れて帰ろっか?」
「はいっ」

私達はそれぞれの更衣室に入った。

「ごめん。待った…?」

着替え終わり、更衣室の出口近くで立っている威智悟くんに言った。

「大分待ちましたよ…」
「ごめん…」
「罰ゲームっすね」

ニヤ
と不快な笑みを浮かべる威智悟くん…。

「女子が遅いのは仕方ないじゃん…。許して…?」
「いや、俺を待たせた罰に言うこと聞いて貰います♪」

怖っ…。
なんか…嫌な予感…。

威智悟くんは私の手を引いて歩き始めた…。

「どこ行くの…?」
「楽しい場所っす…」

着いたのは遊園地の入り口前。

「2枚下さい」

私に有無を言わさずさっさとチケットを買ってしまった。

再び私の腕を掴んで向かった先は…



最近リニューアルしたばかりだと話題の、超怖いお化け屋敷だった…。

「まさか…、ここに入るつもり…?」
「そのまさかっす♪」
「えーっ!?やだよー!!威智悟くん私が極度の怖がりだって知ってるでしょ?コレだけは勘弁してよぉ!!絶叫マシンならいくらでも乗るからっ」
「ダメっす♪美寛先輩は絶叫マシン好きっしょ?意味ないじゃないすか」
「やだ…。せめて目瞑ってたらダメ?」
「ダメっす」
「威智悟くんSだぁッ!!」