Strawberry Junior

「でも…」

ホントに心配そうにしてくれる威智悟くん。
優しすぎるよ…。

「大丈夫だって。ホントにドキドキしただけだしもん。それに私、スポーツ大好きだから、今動きたくてうずうずしてるの」
「じゃあ、どこに行きたいっすか…?」
「ん~…、じゃあ普通の25メートルプール♪」
「そこでいいんすか?」
「うんっ。威智悟くん、水泳は得意?」
「苦手ではないっす」
「私と競争しようよ。私結構得意なんだ♪」
「そうなんっすか?てか美寛先輩って、陸上も全部得意っすよね?体育祭で全種目出てて、全部断トツ制覇してませんでした?」
「あは…、バレた?」
「男女ミックスリレーではトップの男子抜かしたし、アンカーだったし…。選手選びは絶対推薦っすよね?」
「うん、まぁ…」
「でも、スポーツ推薦で入学してませんよね?カヤ高卓球部弱いっすしね…」
「私、卓球弱いし、スポーツ推薦は頭使わないし、その入り方は嫌だなって思ったの…」
「じゃあ成績優秀者推薦っすか?一般で態々受ける必要ないし…。しかも、笹木先輩から美寛先輩は首席キープしてるって聞きました」
「うん…」

なんか私の自慢話になっちゃったじゃん…。

「へぇ、すげー!!…でもなんで、そんな運動能力なのに地味な卓球部なんて入ったんすか?」
「ん~…、小学校の時にね、趣味で色々スポーツしてたんだけど、なんか卓球だけ上手くいかなくって…。だから、中学から卓球始めたの。そう言う威智悟くんこそ、なんで卓球…?」

威智悟くんのほうが、卓球選んだ意味が解んない。こんなイケメン、他の部活の人が放っておくわけないもん。

「中学の入部体験の時、楽そうだなっていう軽い気持ちで行ってみたんっす。ところがイメージと違って面白くて…、その魅力にハマってずっと続けてるんっす」

「へぇ。ちゃんとした理由があるんだー。だから強いんだね」
「美寛先輩ほどじゃないっす…」

威智悟くん、頭をかきながら照れてる…。
かっわいいッ。

「じゃ、競争しましょっか」
「威智悟くんの好きなのでいいよ?」
「じゃあ俺、バタフライが得意なんでバタフライ型でいいっすか?」
「オーケー。因みに威智悟くん、スイミング通ってた?ハイ一応小学生まで」