Strawberry Junior

おじいさんが威智悟くんを軽く押すと共にスタートした。

「すっげ~っ!!」

私は、絶叫とかしてる場合じゃなかった…。

ドキドキドキドキドキドキ…。

ずーっとドキドキが止まらない…。
どうしよう…。心臓が破裂しそう…。
気付いた時にはもう滑り終わっていた…。

「楽しかったっすね」
「うん…」

まだ…ドキドキしてる…。
私は心臓を抑えた。

「苦しいんっすか…?」

威智悟くんが心配してくれてる…。
優しくされればされるほどバクバクしちゃうよ…。

「大丈夫…」

私…ホントにこのドキドキで死ねる…。
確実に恋の病だ…。それも結構重症なやつ…。
私はその場にしゃがみこんでしまった。

「大丈夫じゃない、じゃないっすか!!先輩、俺に捕まって下さい」

私は威智悟くんにお姫様抱っこされていた…。
ヤバい…。死ぬ…。

私は救護室のベッドに寝かされた。

「すみません…。俺がスライダー乗るなんて言ったから…」
「大丈夫。私もウォータースライダー好きだよ…?でも、なんかドキドキしすぎちゃって…」
「そうっすか…」

私が何にドキドキしたかは気付いてないみたい。

「俺、なんか飲み物買ってきますね?」
「ありがと…」
「何がいいっすか?」
「じゃあ、コーラ」
「了解っす」

威智悟くんが買いに行ってくれてる間、気分はすっかり良くなった。いや、威智悟くんが居ないからドキドキが治まっただけかな…。


「気分はどうっすか?」

威智悟くんが帰って来た。

「うん。もうすっかり大丈夫だよ?迷惑かけてごめんね…」
「いえ、大事にならなくて良かったっす」
「ありがとう…」
「はい、どうぞ♪」

冷たいコーラを渡してくれた。

「ありがとっ♪」

ゴクッ

「ん~っ!やっぱ炭酸は美味しい!」
「先輩、食べる時も飲む時もすげー旨そうっすね」

威智悟くんが微笑んだ。
優しい笑顔だなぁ…。

「そう…?」
「はい」
「もう戻ろっか」
「もう少し休んでたらいいじゃないっすか」
「ありがとう。でも私もう平気だよ?ね?遊びに行こっ?もう1回、さっきの乗る?」

威智悟くんをずっと待たせるなんて出来ないもん…。