『もう気はすんだか?』

「あ、うん。ありがと」

『下に戻るぞ』



ソルに部屋を出るよう促され、私はトボトボと部屋を出た。


本当はまだ居たかった。


ソルが過ごしている空間に居たかった。


でも、これ以上はワガママ言えないよね。



「また…お部屋にお邪魔してもいい?」

『あぁ、そのうちな』

「うんっ////」



ソルの言葉はまるで魔法の様。


巧みに私の心を沈めたり、嬉しくさせたり、幸せにしてくれる。


今だってそう。


次があるのかと思うと、嬉しくて飛び跳ねたくてしょうがない。


部屋を出てすぐはまだ居たくて切ない気持ちだったのに…。