月夜の太陽

「ルナァァァ~飲んでるぅ??」

「飲んでるよ」



みんなから解放され、酔っ払ったエレナが笑いながら近付いてきた。


式で緊張していた分、お店に戻ってきて緊張の糸が切れて普段より酔っ払っているようだ。


フィズさんはまだ常連さんに絡まれている。



「大丈夫?」

「だぁいじょぶ!!」

「酔っ払い~」

「あはははは!!」



ふにゃふにゃしていたエレナの顔が急に引き締まる。


トロンとした目で私の目を捉える。



「な、何!?」

「ルナの好きな人、ソルでしょ?」

「えッッ…あっ…えっと……うん////」


答えたはいいが、恥ずかしくて顔を下に向けてしまった。