月夜の太陽

「私たちだけ暇だね」

『ルナ様もどなたかと踊られてはいかがですか?』

「そんな話し方止めて。今は仕事じゃないでしょ」

『半分仕事だろ』

「そっちの話し方の方がしっくりする」



私とサハルドはテーブルから立つことはなく、ずっと2人でお喋りをしていた。


ここからリオたちの様子が伺えるが、2人の周りの空気だけピンク色に見える。


あの2人を見ると羨ましく思う。


私にもいつかあんなに好きになれる人が現れるのかな…。



『ルナ様、お誕生日おめでとうございます』

「ロナウド様、ありがとうございます」

『私と一曲踊って頂けませんか?』



私の事を良く知るサハルドは、気の毒そうな顔をしてこちらを見ていた。


そんな顔してみるくらいなら、何とかして助けて欲しいわ。



「喜んで」



私は嘘の笑顔に嘘を重ね、ロナウド様の手を取り立ち上がった。