ルナに触れたい…抱きしめたい。


無邪気に笑う顔も、恥ずかしそうに頬を赤く染めて笑う顔も全てが愛しい。


いつからか、そんなルナを独り占めしたいと思うようになった。


俺以外の前で、あんなに無防備に泣かないで欲しいと思うようになった。


サハルドは俺以上にルナのことを知っているのかと思うと、どうしようもない感情に飲み込まれそうになる。



「ソル!今からみんなでパーティーだよ!!」

『あぁ』

「早くお店に行こう!!」



俺の手を引き早足で歩くルナ。


俺はルナの手を握り返し、足を進めた。


ルナは一瞬驚いた顔をしたが、笑顔でどんどん進んでいく。


そんなちょっとしたことが幸せに感じる。