お店の外に出ると、ライトのキラキラした明かりや、たくさんの人たちで町は賑わっていた。


買出しに出かけたときに、町の様子がいつもと違う気がしたけど、お祭りの準備をしてたからだったんだ。


みんな笑顔で歩いていて、子供たちははしゃぎ駆け回っている。



『ルナ、おいてくぞ』

「ご、ごめん!!」



町の賑やかな様子に立ち止まって見ていたら、ソルにおいていかれそうになってしまった。


これだけ大きくて凄いお祭りなら、他国から足を運ぶ人がいてもおかしくないなって思った。


私もお忍びで来れば良かった。



「ソルは毎年お祭りに来てるの?」

『子供のときは毎年来てたけど、今は店の手伝いをしてるから久しく来てなかった』

「そっか、今日はつき合わせちゃってごめんね」

『別に。気にするな』



言葉はそっけないけど優しいんだよね。