パーティー会場に着くと、みんな盛大な拍手で出迎えてくれた。


私たちは笑顔で会場の中央まで足を進めた。


私たちは小さな頃から笑顔を作ることには慣れている。


特に女性は笑顔を向けることは愛嬌であり、マナーと一緒だと教わった。


ただ、お父様やお母様は必要最低限のマナー以外、私たち子供に強要したりはしない。


自分たちがそれなりの立場になった時、したくもないマナーをしなければいけなくなるから、知識として覚えておきなさいとは言われるけど。



『皆様、本日は我が子リオとルナの18歳の祝賀パーティーにお集まり頂き、誠にありがとうございます。本日は思う存分お楽しみ頂ければと思います。それでは、乾杯ッッッ!!』

『『『乾杯ッッッ!!!!!!!!』』』



各々グラスを持ち乾杯と同時にグラスを口に運ぶ。


私とリオは直ぐにテーブルへ向かった。


下手に立っているとダンスを誘われかねない。


どうでもいい男と踊るほどダンスが好きなわけじゃないから。