「ソルって怒ったりしないの?」

『時と場合による』

「…怒るツボがよく分かんない」

『何で』

「だって…私が失敗しても怒らないじゃない」



ソルはいきなり立ち止まり私の顔を見る。


ヒールを履いている私よりも20㎝は高いであろうソルに見下ろされると、何だか落ち着かない。



『怒られたいのか?』

「ち、違うよ!!人を変態みたいに言わないで!!」

『一生懸命して失敗する分には怒る必要ないだろ。同じ失敗が続くようならちゃんと叱ってやるよ』



そう言うとソルは私の頭を軽くポンポンと叩き、また歩き出した。


たまにこうやって子供扱いするのよね。


でも…嫌じゃない。