お店が開店し、どんどんお客さんでお店の中が埋め尽くされていく。


お客さんが少なかった時は、ぎこちないながらゆっくり注文を取れていた。


でも今ははっきり言って使い物にならない位、テンパっている。


それでもソルは嫌な顔一つせずフォローしてくれる。



「ルナ、初日なんだからしょうがないよ」

「でもソルに凄く迷惑かけちゃった……」

「大丈夫!!好き嫌いのはっきりしてるソルが何も言わないんだから、ルナのこと気に入ってるのよ」

「違うよ…私の対応が酷すぎて可哀想に思ってるんだと思う……」



お店に来ていたエレナが、少しお客さんが引いた時に気を遣って話しかけてきてくれた。


エレナは励ましてくれてるけど、正直想像以上に迷惑をかけちゃって気分は落ち込む一方だ。



『ルナ』

「あっ、注文聞いてくる!!ごめんねエレナ」



エレナに手を振り私は注文を取りに向かった。