月夜の太陽

「謝りたい気持ちも本当。だけど、もっと大切な事を伝えたかったの」

『危険を冒してまで伝える必要がある事なのか?』



ルナはフワッと微笑みゆっくりと足を動かした。


その動きは周りにいる者が見とれてしまうほど優雅だった。


目の前で足を止めたルナは俺の手を取り俺の顔を見上げ笑みを零した。


大好きな笑顔だった。



「私も愛してる。たとえ離れていても、この命尽きる時まで貴方だけを愛してる」

『ルナ…………』

「あの……仕事中にごめんなさい…………」

『謝ってばかりだな』



そう言うと困ったような笑みを浮かべるルナ。


頬をほんの少し染め、潤んだ目を見ていたら今すぐ抱きしめたい衝動に駆られ、背中に手を回そうとした時今度は店のドアが勢いよく開き、息を切らしたリオがズカズカと入ってきた。


またしても周りの客は呆気に取られ、上手く状況を把握できないでいるようだ。