サハルドの乗る馬の後ろに乗り、私の気分はルンルンだった。


そんな私に対してサハルドの気分は沈んでいるようだ。


私を1人にはできないと、結局リリアさんにお願いしてサハルドもお手伝いすることになった。


なんだか無理を言ってしまって申し訳なく思った。


それでも笑顔で了承してくれたリリアさんの為にも一生懸命働きたい。


お城に戻ると私は急いでお父様とお母様の元へ向かった。



『ルナお帰り』

「リオ!!今からお父様たちの部屋に行くんだけど、一緒に行かない!?」



私はリオの手を握り、一緒にお父様たちの自室へ走った。


小さい頃はいつもこうやって2人でお父様の元まで走っていた。


そのたびにお母様は後ろから怒りながら追いかけてきていた。