「元の計画を立てたのはアルファナさん。darkmoonが全て悪いわけではないのよ」

『そんなの関係ありません……どんな理由があろうと、手を汚したのは闇の組織には変わりはないんです………』



何を口にしていいのか分からなくて、私はただなくことしか出来なかった。


そんな私の肩をリオがしっかりと抱いてくれている。


エレナも同じくらい涙を流している。



「初めてカインの目を見た時、感情のない冷たい目で怖くて堪らなかったの……首を絞められたときは殺されるかと思ったわ」

『ローズ、そんな話し聞いてないぞ』

「あれ?言わなかったかしら?」

『丁重に扱われていたんじゃなかったのか』

「途中からね。最初は酷いものだったわ」



重たい雰囲気も気にせずお父様とお母様はいつもの和やかな感じで話を進めている。


みんなその雰囲気をどう解釈すればいいのか分からなくて、ただただ2人の様子を見ていた。