お父様も何か気が付いた様な顔をしてソルの顔を見た。



『まさか…ソルの父親は…………』

「間違いないわ……カインよ」

『だがアリアは何も覚えていないと言っていたじゃないか』

「あの後2人になった時にアリアにもう一度聞いたの。長年の付き合いですもの、何か隠していることぐらい分かるわ」



カインって…誰なんだろう。


お父様はとても複雑そうな顔をしている。



「純血だからと言って暗闇の中ではっきりと色や顔が見えるわけじゃない。それにあの日のアリアは特に取り乱していて色んな事を把握できる状態ではなかった。だけど、手の甲に剣が刺さっている三日月とその上に王冠が描かれているタトゥーが見えたそうよ」

『……キングの印』

「そう…そのタトゥーが入れられたのはカインだけ。アリアは私とdarkmoonの関係を知っていたからあの時は何も覚えていないと言ってしまったのだと言っていたわ」



darkmoonは今は滅びてしまったけど闇の術を専門に扱っている闇組織だったはず……。


組織を統率していた人がソルのお父さんって事…なの……?