月夜の太陽

帽子と眼帯を外したソルは落ち着かない様子だ。


ソルが驚いた表情を見せ、目線を辿るとその先にはお母様の姿があった。


お母様は優しい笑みを向け、涙を流していた。



「お母…様?」

「ご、ごめんなさい、私ったら…つい……」



どうして涙を流したの?


お父様も分からないようで、心配した顔をしてお母様の涙を拭っている。



「ルナの血を飲んだのね?」

『……はい』

「影響の出方が同じなのね」

『え……?』



同じ?


一体誰と…?


分からないことだらけで頭が混乱してしまいそうだ。