ソルは真剣な顔をしてお母様に向きなおした。
『理由を聞かせて頂けますか』
「貴方が考えているよりも今の状況は芳しくないの。ルナは貴方と一緒にいれば確実に危険な目に合うわ。本当のことを知りたくないのならこの件に関しては私たちが対処するし、知りたいというのなら貴方自身で解決してもらいたい。勿論ルナも守ってもらいたい」
『真実を知りルナの傍にいたいなら、覚悟を決めろという事ですか?』
「決断したらもう後戻りはできないの」
こんなに真剣な顔をしたお母様を見たのは初めてで、私は口を挟むことができなかった。
『ローズ様、真実を教えて下さい』
「本当にいいのね?」
『俺は自分で思っているよりも弱くて、結局今回の件では周りの人に守られてばかりです。今回もリオがいなければ全員死んでたかもしれません。それにもうルナと離れるのは御免です。だから教えて下さい、本当のことを』
「……ソル」
涙を流した私に向かって大好きな優しい笑みを向けてくれた。
その笑顔に何度元気をもらっただろう、何度勇気をもらっただろう。
その笑顔は私に幸せをくれた。
『理由を聞かせて頂けますか』
「貴方が考えているよりも今の状況は芳しくないの。ルナは貴方と一緒にいれば確実に危険な目に合うわ。本当のことを知りたくないのならこの件に関しては私たちが対処するし、知りたいというのなら貴方自身で解決してもらいたい。勿論ルナも守ってもらいたい」
『真実を知りルナの傍にいたいなら、覚悟を決めろという事ですか?』
「決断したらもう後戻りはできないの」
こんなに真剣な顔をしたお母様を見たのは初めてで、私は口を挟むことができなかった。
『ローズ様、真実を教えて下さい』
「本当にいいのね?」
『俺は自分で思っているよりも弱くて、結局今回の件では周りの人に守られてばかりです。今回もリオがいなければ全員死んでたかもしれません。それにもうルナと離れるのは御免です。だから教えて下さい、本当のことを』
「……ソル」
涙を流した私に向かって大好きな優しい笑みを向けてくれた。
その笑顔に何度元気をもらっただろう、何度勇気をもらっただろう。
その笑顔は私に幸せをくれた。


