月夜の太陽

ずっと黙って話を聞いていたお母様が、リリアさんに顔を向け口を開いた。



「ソルにはどこまで話をしているの?」

「私が本当の母親ではないことは話しております。ですが、それ以外の事は何も話しておりません」

『えっ!?ソルはリリアさんの子供じゃないの!?』



どうやらリオだけが知らなかったようで、みんなどことなく気まずそうな笑みを浮かべている。


リオと目が合うといじけた顔を向けられた。


そんな顔も久しぶりに見たせいか、可愛くて思わず笑ってしまった。



「ソル、あなたは本当のことを知りたい?それとも知らないほうがいいと思っているのかしら?」

『…知りたくないと言えば嘘になります。ですが、どうしても知りたいかと言われればそれも違う気がします』

「正直ね。でも、今ここで決めてもらいたいの、どちらにするかを。もしも知りたくないというなら、厳しいことを言うようだけど金輪際ルナと会わせることはできないわ」



どうして?


ソルの顔を見ると、ソルも私を見ていた。


ソル、貴方は何て答えるの………。