月夜の太陽

城の中でこうやってソルたちとテーブルを囲んで座っていることが不思議で、なんだか落ち着かなかった。


ステラは私の膝の上でいい子にしている。



「お父様、ロナウドは……」

『お城の離れで倒れているところをヘイザス様が見つけて下さったよ』

「なら無事なのね!?」

『無事だがかなりの深手を負っているらしく、今も治療中で目も覚ましていないようだ』

「そんな……」



純血にそんなに酷い怪我を負わせるなんて……。


よほど戦闘に慣れているのか、それとも純血に等しいほどの力を持ったものが彼らの中にいるのかもしれない。



『まずはリオの件を説明しよう』

『僕が自分で話すよ』



そう言って隣にいるリオはいつもの調子で話を始めた。


未だ変装したままだからか、リオはリオじゃないみたいだ。