月夜の太陽

お父様の胸に顔を埋めて泣いていると、肩に柔らかいものが触れた。



「……お母様」

「ルナもみんなも無事で良かったわ」

「ッッうん」



お父様から体を離すとお母様が優しく涙を拭ってくれた。



「リオのその姿はどうしたの?私は何も聞いてないけど、シエルが何も言わないところを見ると知ってたようね」



お母様のちゃんと説明してと言うような目つきに、お父様とリオは顔を合わせ苦笑いになる。


本当に2人ともお母様には弱い。



『ちゃんと説明するよ。今から大切な話をすることになるが、フィズとエレナを同席させるかどうかはソル、君が決めるといい』

『勿論兄とエレナも一緒にお願いします。家族ですから』

『分かった』



ソルは即答だった。


家族には隠し事はしたくないという思いが伝わってくる。