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城を飛び出したはいいが、門のところで騎士団によって制止されてしまった。



「離してッッ!!!」

『出来ませんッッ』

「お願いよッッ!!行かせてちょうだいッッ」

『どうか城の中にお戻り下さいッッ!!!』



私がここに辿り着くまでの短い時間に、お父様が騎士団に周知していたのだろう。


私を敷地内から出すなと。


危険だということは重々承知している。


だけど、今はそんなことよりもソルの元へ行きたいッッ!!



「こんなところで時間を無駄にしている暇はないのよッッ!!!!!!」

『ッッ!!』



普段抑えている力を思わず放出してしまい、私を行かせまいとしていた騎士団たちを吹っ飛ばしてしまった。



「ッッご、ごめんなさいッッッ!!」



私は騎士団たちに悪い事をしてしまったと思いながらも、今の内にと思い門の外へ急いだ。