『母がどこにいるかご存知ですか?』

「どこにいるかしら…どこかでイエラを見かけた?」

『今日は温室でゆっくりすると言っていた様な気がするよ』

『分かりました。それでは温室を覗いてみます』



ロナウドのお母様のイエラ様。


一体どんな方なんだろう。


アリアさんの妹君だからとても優しそうなイメージではあるけど…緊張する。



「ルナ、また後でゆっくりお茶でもしましょう」

「是非っ!!」



私たちはアリアさんたちと別れ、温室へと足を進めた。


ロナウドの軽やかな足どりを見る限り、お母様には気を許せているんだろうなと思った。


それに表情も明るく楽しそうだ。