ラキを部屋まで送りロナウドと並んで歩いていると、前からアリアさんとレバンナさんが歩いてきた。


知らない土地で幼い頃から良くしてくれているアリアさんたちの顔を見たら、いつも以上に嬉しくてすぐさま駆け寄った。



「アリアさん!!レバンナさんっ!!」

「探していたのよ」

『ルナ、デトイス国へようこそ』



子供の時からレバンナさんは会うと必ず頭を優しく撫でてくれる。


今もそうだ。


レバンナさんから見れば私はいつまでも子供なのかもしれない。



「ロナウドとどこかに向かっているの?」

「ロナウドのお母様のところへご挨拶に行くの。そのついでにお城の中も案内してもらっているの」

『暫く滞在するのかい?』

「うんっ!ロナウドが私の相手に疲れたら帰ろうと思ってる」



私の言葉にアリアさんとレバンナさんは可笑しそうに笑っている。


後ろからゆっくり歩いてきたロナウドは隣に立つと、呆れた顔を向けた。