ロナウドの前にハーブティーを置き、私は目の前のソファーに腰掛けた。



「リリアさんは元気だった?」

『相変わらず元気だったよ』

「リリアさんはいつも朗らかで明るくて素敵な人よね」

『リリアがいるだけでその場は活気に包まれる』



ロナウドはきっとリリアさんとは長い付き合いだろう。


話を聞いているとそんな感じがした。


ロナウドはさっきの図書室での出来事には触れる気はないようだ。


彼なりの気遣い。


ロナウドという人が最近少しずつ分かってきた。



『ルナ』

「なぁに?」

『目を瞑ってくれないか?』

「目を?」

『いいから。私がいいと言うまで絶対に開けてはダメだよ』



私はロナウドが言うように目を閉じそして、ソファーの背もたれによっかかった。