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お城の図書室に来たのはいつぶりだろう。
ロナウドが本を読むことが好きだと聞き、図書室に足を運んだ。
「何の本でも好きなの?」
『基本的にはそうだね。でも一番は動物や花、使い魔、生き物に関する本が好きかな』
「そうなんだ。私は普段本なんて読まないからよく分からない」
『こんなに凄い本がたくさんあるのに勿体ない』
ロナウドは目を輝かせながら、色んな本に目を通している。
本は元々ランスおじい様が好きでこの部屋をつくったって聞いた。
術に関する本や禁術に関する本、黒魔術に関する本などはここには一切置いていない。
そういう類の本はまた別の部屋に保管されている。
ここには誰でも入ることができ、誰でも本を持ち出すことができる。
今は私たちよりも使用人の方が利用しているかもしれない。
「…ねぇ、声がしない?」
『声?』
「誰か入ってきたみたい」
『本当だ、気配も感じるね』
座り込んで本を読み途中のロナウドを置いて、私は声のする方に足を進めた。
私のいる2階から下を見ると、思わぬものが目に入ってきて心臓が煩く高鳴った。
本を仲良く並んで見ているエレナとフィズさん。
笑顔のお母様と談笑しているソル……。
お城の図書室に来たのはいつぶりだろう。
ロナウドが本を読むことが好きだと聞き、図書室に足を運んだ。
「何の本でも好きなの?」
『基本的にはそうだね。でも一番は動物や花、使い魔、生き物に関する本が好きかな』
「そうなんだ。私は普段本なんて読まないからよく分からない」
『こんなに凄い本がたくさんあるのに勿体ない』
ロナウドは目を輝かせながら、色んな本に目を通している。
本は元々ランスおじい様が好きでこの部屋をつくったって聞いた。
術に関する本や禁術に関する本、黒魔術に関する本などはここには一切置いていない。
そういう類の本はまた別の部屋に保管されている。
ここには誰でも入ることができ、誰でも本を持ち出すことができる。
今は私たちよりも使用人の方が利用しているかもしれない。
「…ねぇ、声がしない?」
『声?』
「誰か入ってきたみたい」
『本当だ、気配も感じるね』
座り込んで本を読み途中のロナウドを置いて、私は声のする方に足を進めた。
私のいる2階から下を見ると、思わぬものが目に入ってきて心臓が煩く高鳴った。
本を仲良く並んで見ているエレナとフィズさん。
笑顔のお母様と談笑しているソル……。


