月夜の太陽

『すみません、意外だったものですから』

「意外、ですか?」

『パーティーでお会いしていた限りでは、その様なことをおっしゃるような方だとは思いませんでしたので』

「パーティーや公の場で、本当の自分をさらけ出している者など誰一人としていませんわ」

『…そうですね』



ロナウドは苦笑いになりカップをソーサーの上に置くと、ソファーに深くもたれかかった。



『先日、本当は何をお聞きになりたかったのですか?あの質問は核心に当るところではなのでしょう?』

「えぇ…」

『どうぞ、遠慮なさらずにおっしゃって下さい。覚悟を決めてここへ来ましたので、貴女の疑問にお答えしますよ』



私も持っていたカップをソーサーの上に置き、真っ直ぐとロナウドの目を見た。


目を見るとロナウドの覚悟がひしひしと伝わってくる。










「何故…他に好きな方がいらっしゃるのに、私に婚約を申し込まれたんですか?」