『ロナウドにはいつ連絡を?』

「明日にでも文を出すわ。来てもらった方がいいならそうする」

『そうしてくれ』

「…うん」



ロナウド様との婚約を決断するまではたくさん悩んだし、たくさん泣いた。


でも、決断してからは心が麻痺しているかのように何も感じなくなってきた。


違うわね…何も感じなくなってきたのは、ソルとお別れをした日からかもしれない。



「ルナ、幸せになる為の決断?それとも、自分自身の心の為の決断?」

「お母様……勿論、幸せになる為よ」

「そう、ならいいわ」

「変な事言うからビックリしちゃったよ」



私が笑って言うと、お母様に少し切ない笑みを向けられた。


お母様の言いたいことは良く分かる。


私自身の幸せなのか、それとも別の者を想うが故の決断なのか…ってことだよね。


どうか、これ以上は詮索しないで…ぼろが…出てしまいそうだから……。