シャワーを頭から浴びながら目を閉じると、昨日のルナが現れる。


滑らかで白い肌に華奢な体。


抱きしめると壊れてしまいそうだった。


一番不思議だったのはルナの血……。


今まで口にしたことがないような気高く甘酸っぱい味がした。


それに、力が沸いてくるような不思議な感覚に襲われた。



『なん…だ、よ…これ……』



目を開けると、鏡に映った自分の目が金色になっていた……。


片目だけ……。


もう片方の目は銀色のままだが、よく見ればうっすらと金色が混じっている。



『隠さないと…誰にもばれないように……』



バスルームを出て、俺はいつもの生活に戻る為、過ごしなれた自分の部屋へと足を進めた。


これでいいんだ……これで………。