吸血後の傷口をふさぐ為、ソルが私の首筋を舐める。


私は急に恥ずかしくなってしまい、ソルに顔を見られないようにそっぽを向いた。



『ルナ、俺を見て』

「そう言われても…恥ずかしい……」

『あれだけ大胆な告白をしといてよく言うよ』

「それは……」



私は恥ずかしい気持ちを堪えながら、少しずつソルの方へ顔を向けた。


ソルの唇には私の血が付いていて、その姿はいつもよりもゾクッとするほど妖艶だった。



「美味し…かった?」

『あぁ』



私ってば何変なこと聞いてんだろ…。


でも、何か喋らないと妖艶なソルの姿に自分を見失いそうになってしまいそうだった。



『ルナは吸ってくれないの』

「えっ…それって……」

『ルナから先に言われるとは思ってなかったから、正直少し焦った。俺も同じ気持ちだ…ルナを愛してる』



瞬きするのも忘れ、ソルの今まで見たことのない、恥ずかしそうな笑みを見て涙が溢れた。