月夜の太陽

謝りに行くと決めたものの、やっぱりまだ私的には気まずくて、気付かれないよう気配を絶って足を進めた。


ロナウド様もまだいるかもしれないし…。




………あれ?


アリアさん?


お父様とお母様の自室に入っていったアリアさんは、いつもの穏やかな表情とは違い、凄く強張っていて緊張しているようだった。


何かあったのかな?


ラキが部屋から出て行くのを確認し、いけないこととは思いつつも私はドアを気付かれないくらいに開き、耳を澄ませた。


中の会話に耳を集中させた。


ただの好奇心で、どうせ訳の分からない話しだろうから直ぐに部屋に戻るつもりでいた。


だけど…話の内容を聞いて私はその場を動く事が出来なくなってしまった。