「やっと抜けたぁぁぁ…」



ドレスは汚れ少し破れてしまった。


体も少し土で汚れてしまった。



「まぁ、しょうがないか」



昔からお母様やラキと一緒にバラ園で薔薇のお手入れをしたりで、土や泥を触ったりしていたからか、体が汚れることに抵抗はない。


我が家は他の王室や貴族に比べれば、自由に何でもさせてくれていると思う。


使用人とも普通にお話しするし、笑い合ったりすることは普通。


でも、他ではそれは普通ではないらしい。


お父様やお母様は自分がそれでいいなら周りなど関係ないと言ってくれる。


勿論何事も限度というものはあるが。


私はこの家に生まれて本当に幸せだと思う。



「今日は満月だわ。とっても綺麗…それに月明かりでいつもよりよく見える」



この近くにお花畑がある。


お花畑について少ししたらお城へ戻ろう。