部屋で独りで窓から月を眺めている。


もうすぐ新月なのか、月が闇に飲み込まれてしまいそう。


私はまだ頭の中が混乱していた。


何から考えればいいのか分からない。



コンコンコンッッ


「…はい」



ドアが開き入ってきたのはお母様だった。



「調子があまりよくないって聞いたんだけど、大丈夫?」



お母様は私の隣に座り、私のおでこに手を伸ばした。


私はその手を振り払った。



「…ルナ?」

「どうして…」

「え?」

「どうしてソルが危険な目に合った事を教えてくれなかったのッッ!?」



お母様は驚き、何故知っているの!?と言う顔をしている。


そんなお母様の表情1つで今の私の感情は更に荒々しくなってしまう。



「出てって!!お母様なんて大っ嫌いッッ!!」

「…ルナ」



私の頭に触れようとお母様は手を伸ばしたが、その手を止め悲しそうな笑みを溢した。