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「着替えてお部屋に行くからってお父様たちに伝えてくれない?」

『分かった』



サハルドに伝言を頼み、私は自室へ向かった。


城下町では普通の格好だけど、お城の中では浮いてしまうもんね。


アリアさんたちもビックリしちゃうだろうし。


ラフな感じの膝丈のドレスに着替え、鏡で最終チェックをしていると、ドアをノックされた。


使用人が呼びに来たんだろうと思い、鏡から目を離さず返事をするとドアが開き、人が入ってきた。



『ルナ様お久しぶりです』

「ッッ!?」



思いもよらない人が入ってきたので、私は驚き振り返った。



『すみません。驚かせてしまいましたね』

「…ロナウド様」

『やはりルナ様にはドレスがお似合いですよ』

「どういう…意味ですか」

『下々の格好など似合わない…ということですよ』

「ッッッ!?」