佐々木が階段で足を滑らせた。

けど俺が瞬時に手を引いたので
無事だった。

「あっぶねー。
佐々木、大丈夫か??」

佐々木の肩が小刻みに震える。

『マジ怖かった・・・。
ちょっ、ごめん。
もたれさして・・・。』

そう言って俺の胸に
頭を預けてきた。

俺は佐々木の肩をさする。

「もう大丈夫だかんな。」