『ねぇ。傘、入りなよ。』

そう言ってありあの傘を
差し出してきた。

「え、いいの??」

ありあがコクリと頷く。

「ありがとう。」

俺は傘を受け取り、開いた。

「・・・帰ろっか。」

またありあは頷く。

初めての相合い傘は
少し気まずい雰囲気だった。