沙恵はなぜかどこからか持ってきたカメラをいじっていた。
「カメラ好きなの?」
「うん、大好き、いろんな景色とかずっと残しておけるでしょ。なんだか、魔法みたいじゃない?」
瞳をキラキラさせ私に話してくれた沙恵。
私はなぜか何回かうなずいた。
考えてみると私はこれといった趣味とか好きなものがない。
こんなふうに話せる沙恵をうらやましいと思った。
「あったかいな。」
不意に私の口から出た言葉。その言葉に「ん?」と沙恵は首をかしげた。
・・・あ、『沙恵さん』から『沙恵』に変わった呼び方。
私はいつの間にか沙恵に心を開いていた。
「あの・・・聞かないの?橋から落ちて生きてるか確かめようとした理由。」
「生きてるからいいんじゃない??理由聞いてほしいの?」
「・・・うん、聞いてほしい、誰にも話したことないからすっごく今キツイの。」
「わかった、じゃあ、話して。」
「うん。」
私は沙恵にすべてを話した。
3年間の両親のこと、友達のこと、学校のこと、いじめのこと、今日あったことなど全部。
その間、沙恵は何回もうなずきながらずっと聞いてくれた。
「カメラ好きなの?」
「うん、大好き、いろんな景色とかずっと残しておけるでしょ。なんだか、魔法みたいじゃない?」
瞳をキラキラさせ私に話してくれた沙恵。
私はなぜか何回かうなずいた。
考えてみると私はこれといった趣味とか好きなものがない。
こんなふうに話せる沙恵をうらやましいと思った。
「あったかいな。」
不意に私の口から出た言葉。その言葉に「ん?」と沙恵は首をかしげた。
・・・あ、『沙恵さん』から『沙恵』に変わった呼び方。
私はいつの間にか沙恵に心を開いていた。
「あの・・・聞かないの?橋から落ちて生きてるか確かめようとした理由。」
「生きてるからいいんじゃない??理由聞いてほしいの?」
「・・・うん、聞いてほしい、誰にも話したことないからすっごく今キツイの。」
「わかった、じゃあ、話して。」
「うん。」
私は沙恵にすべてを話した。
3年間の両親のこと、友達のこと、学校のこと、いじめのこと、今日あったことなど全部。
その間、沙恵は何回もうなずきながらずっと聞いてくれた。

