「はぁ・・・・なにもかも全部、おまえらのせいだな。ぜってぇ。」




「なにがあったの?」



ソファに座りながら顔だけをこちらに向けてくる一弥。



「んぁ?あぁ。・・・今の黒狼の総長は女だって噂が流れてるらしい。」



「へぇ。・・・・・ぶっっ。」



こらえきれなくなったのか、腹を抱えて一弥は笑っている。



「あはははははっ!ぶははははは!お、お、女っ!あははははは!!」



咲なんか、涙目で苦しそうに笑っている。





「お・・・・まえら・・・・覚悟はできてるよなぁ???」





俺はそのあと、二人をしばいたのは言うまででもない。






けど





俺の前の総長は女だったと聞かされている。



しかも中学生。




ありえねぇだろ。




けど、そいつは仲間を見捨ててどこかへ行っちまったらしい。




許せない。



仲間を見捨てることだけは許せねぇ。








けど、





会ってみてぇ。





「強いんだろうな。」




俺は夜風にあたりながらタバコを吸っていた。



お気に入りの公園で。