やっと学校に着いたのはいいけれど・・・・・



「たく・・・・お前はなんで遅刻ばかりするんだ?」


説教中です。


「うるさいなぁ・・・そんなに怒ると彼女に振られるよ?響ちゃん!」


「うぐっ・・・彼女は関係ないだろ!先生に向かって響ちゃんって言うな!」


響ちゃんこと臼井 響矢〈ウスイ キョウヤ〉。


あたしのいとこだ。



ちなみに歳は・・・・・・・


「おいっ!空!聞いているのか?」


やめておこう・・・。



「聞いてる聞いてる!」


あたしは、いすに座らず机に座った。


「ねぇ・・・・響ちゃん。」

「なんだ?」



「みんな・・・・元気かな?」



「・・・・。」


響ちゃんはあたしが「総長」をしていたのを知っている。



実は響ちゃんは3代目黒狼の総長なのだ。


いがいでしょ?




「まぁ・・・・・・・元気なんじゃないのか?」



響ちゃんはポケットからタバコを取り出すと吸い始めた。


「響ちゃん・・・・臭い。」


あたしはそう言いながらタバコを奪い取った。