舌を交わした後は高温になっているコンクリートの床に伏せ、そのまま眠りについた。ふたりが着ている制服の黒いジャケットの熱が上がっていく。
突然のキスに、菜摘は頭の中が混乱し、言葉が出なくなった。

一方でL組の教師はふたりが教室に戻ってこないことに腹を立てていた。
「菜摘と緋芭はもう授業開始2分前なのに、いつまでたっても戻って来ないなぁ、ほっとこう!」