一段落ついて部屋に入った。


「しかし…さすが連続下着泥棒だけあるな」


隣人様は私の部屋の様子を見ながら言った。



通帳や印鑑などには一切手をつけておらず、散乱しているのは引き出しだけ。


ただ、下着がごっそりなくなっている。


隣人様が追いかける間にその下着を道に振り撒きながら走った容疑者。


おかげで恥までかかされました。



「ほんと…最悪…」


鍵は壊されていたので明日修理に来るらしいのだが…

今日はどっちにしても眠れないか…



「ありがとうございました。ほんとに」



ペコリと頭を下げた。



「おかげで新聞に載っちゃうし。ヒーローだな」



新聞記者もやって来て取材受けたり…


なんか1日に色んなことがありすぎて。



「お前、大丈夫か…?」


隣人様は聞いてきた。



大丈夫なわけありません。


下着は盗まれるし、道に落ちた下着を近所の人に拾われるし。


生理用パンツからBカップのブラやらパットまで…


私の一番内緒な部分をみんなにさらされたのですから。