急いで外に出た。


響もういるかな？まだいないかな？


門の外に出たら、壁に寄っ掛かっている響がいた。


ｶﾗﾝｺﾛﾝと下駄の音をさせながら近づくと、

響が気付いて私を見た。


次の瞬間、



──ｷﾞｭｯ



「えっ……？」



響に抱きしめられた。



「良かった……


梢が来ないかもしれないって思った。」